子守歌

出典: 愛LoveJp提供 クラシック音楽の愉しみ方

ヘンハルト・フリース「子守歌」(18世紀 オーストリア)

 フリースについては、生没年などを含め、あまり良くわかっていません。「モーツァルトの子守歌」として知られるこの曲は、長年モーツァルトの作曲だと考えられてきました。しかし、実は1795年にフリースが作曲したのもなのです。そのため現在では「フリースの子守歌」と表記するケースもふえていきています。

 フリースはモーツァルトと同じ宮殿で仕事をしていたとか、モーツァルトの医師であったとか、様々な説があります。

 この歌には堀内敬三の作詞による日本語の歌詞「眠れ よい子よ~」がついています。

 子守歌は、子供を寝かしつけながら歌う歌のため、ゆったりしたリズムの曲ばかりです。クラシック音楽では、このフリースの作品以外に、「シューベルトの子守歌」、「ブラームスの子守歌」が有名です。また、ショパンのピアノ曲にも「ベルスーズ(子守歌)」があります。どの曲も規則的でゆっくりとしたメロディの作品です。

 子守歌は英語ではララバイといいます。西洋的な子守歌は、どの曲も子供に対する慈しみと愛情を歌っています。一方、日本的な子守歌は子守をする側の歌で、子供への愛情というより、子守をするという作業を楽にするという意味合いが強いものです。こういったところに、西洋と東洋の子守歌に対するスタンスの違いがでているのは興味深いことです。