ラ・カンパネラ

出典: 愛LoveJp提供 クラシック音楽の愉しみ方

ニコロ・パガニーニ「ラ・カンパネラ」(1782-1840 イタリア)

「バイオリンの鬼神」と呼ばれるパガニーニは、1782年にイタリアで生まれました。悪魔に魂を売り渡し演奏技術を手に入れたといわれるほどヴァイオリンが上手だった彼は、13歳のときに既に演奏旅行をしています。性格は派手で、18歳の時から女性と同棲し、ギャンブルと恋の生活を送っていました。

 パガニーニについての伝説は多くあります。あまりにも壮絶な演奏のために弦が次々に切れ、それでもそのまま演奏を続け、最後は一番太いG線一本になってしまったという話や、愛人のヒステリーのせいで高価なバイオリンを何度も壊されたとか、パガニーニのことを本当の悪魔だと思った聴衆が、十字を切って自分の身を守ったなど、多くの逸話が残っています。

 作曲家としても、ヴァイオリンの高等技法を盛り込んだ曲を数多く残しましたが、自分の技術が他人に盗まれるのを恐れたパガニーニは、楽譜を隠してしまい出版しませんでした。彼の没後、楽譜は散逸してしまいますが、残ったものには名曲が多く、後に驚くほど大勢の作曲家が、パガニーニの主題を使った変奏曲を作曲しています。

 「ラ・カンパネラ」はイタリア語で鐘を意味し、彼の曲のなかで、最も知られたメロディの一つです。このメロディもまた他の作曲家たちにより変奏曲が作曲されています。イタリア人特有の甘美な明るさが特徴です。