トランペット協奏曲

出典: 愛LoveJp提供 クラシック音楽の愉しみ方

ヨハン・ネポムク・フンメル「トランペット協奏曲」(1778-1837 ハンガリー)

 1778年にハンガリーに生まれたフンメルは、モーツァルトの弟子であり、ハイドン、サリエリなどにも師事した当時の名ピアニストです。また、作曲家としても沢山の曲を残しました。その半数はピアノ曲ですが、管弦楽曲や室内楽曲も多数残しています。

 この曲のオリジナルの調はホ長調ですが、演奏しやすいように、しばしば半音下げて変ホ長調で演奏されます。トランペットのパートには、半音階や装飾音が多数使われています。

 トランペットの歴史は紀元前2000年に遡ります。古代エジプトが紀元のこの楽器は、中世まではさほど発達しませんでした。昔のトランペットはナチュラル・トランペットと呼ばれ、自然倍音だけしか出すことができませんでした。

 その後ナチュラル・トランペットにスライド装置をつけて調を変えられる楽器や、キーをつけて音階が吹けるようにしたキー・ビューグルなどが開発されました。

 キー・ビューグルのために書かれたこの曲は、それまで制約の多かったトランペットという楽器で、ここまで表現ができるのかという技法を見せつけた名曲ということができます。

 クラシックで演奏されるトランペットの曲は、これ以外にハイドンのものとレオポルド・モーツアルトのものがあり、この三曲に尽きると言って良いと思います。