トッカータとフーガ
出典: 愛LoveJp提供 クラシック音楽の愉しみ方
ヨハンセバスティアンバッハ「トッカータとフーガ」(1685-1750 ドイツ)
「トッカータとフーガ」はバッハが作曲したオルガン曲です。今ではオルガンではなくピアノで演奏されることが殆どです。
この曲はテレビや映画などで大変よく使われる曲ですので、殆どの人がご存じだと思います。題名中の「トッカータ」や「フーガ」というのはバッハの時代の重要な音楽技法でした。
トッカータとはオルガンにおける即興音楽のことです。この曲の最初のフレーズはまさにトッカータで、速くて短い試し演奏的なパッセージ部分がそれです。
フーガとは同じ主題が二重、三重になって現れる技法で、二声のフーガ、三声のフーガなどと、声部の数で呼ぶことが多い技法です。
その点この曲は「トッカータとフーガ」ですから、トッカータで演奏された主題がフーガとして再構成されて曲となっているわけです。
バッハの時代の同様の技法として「カノン」があります。カノンはフーガ-の複数の旋律が違うタイミングでスタートする技法で、フーガより少し面倒な構造になっています。
バッハの時代は、このように旋律をどう重ねるかが最大の関心事でした。当時は和声ではなく、複数のメロディの集合体として曲を構成したからです。しかし、古典派以降、音楽は和声が主体となっていき、現代では和声を表すコードとメロディがあれば音楽が語れる時代となっています。
