エリーゼのために

出典: 愛LoveJp提供 クラシック音楽の愉しみ方

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン「エリーゼのために」(1770-1812 ドイツ)

 ベートーヴェンほど悪筆で有名な作曲家はいません。彼が書いた楽譜はそのままでは読むことも演奏することも出来ないシロモノでした。当時は写譜師という人が譜面を写しとったのですが、ベートヴェンは悪筆なくせに写譜師が間違えると烈火のごとく怒ったといわれています。

 実はこの「エリーゼのために」、本来なら「テレーゼのために」という題名になるはずでした。テレーゼ・マルファッティは、当時18歳の少女で、ベートーヴェンは39歳でした。彼は少女との結婚を真剣に考えていましたが、少女の両親の反対で実現しませんでした。少女の名前はTheleseつまりテレーゼです。あまりにも字が汚かったので写譜師が間違えて、ELISEと書いたのであろうと想像されています。

 この曲はオルゴールなどで使われていることもあって、とても有名です。また、ポップスとしてのカバーも多く、現代でも、宇多田ヒカルの「幸せになろう」(2002年)や、ザ・ビーナスの「キッスは目にして」(1981年)でもカバーされています。

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